苫米地英人さんが、「時間」について書いている本。
「時間がない」は、いつも忙しい人が使う言葉の代表格ですが、この本を読んだら、それがいかにその人の能力のなさを露呈しているかということを、理解することができます。
『時間の概念は、人間の意識が作り上げた「幻想」だ!』
・・と、あいかわらずの"苫米地節"は顕在ですが(笑)、私の人生にとって大きな意味を持つ一冊になりました。
仕事に追われることなく、家族や友人たちと心置きなく過ごせる人生・・。
趣味やスポーツに好きなだけ打ち込んで、世界中を旅する人生・・。
考えただけでもワクワクしてくるのですが、それを「不可能」と思わせる、「時間」という縛り。
でも、その「縛り」は、実は自分自身で作り出していた幻想だったとしたら・・?
人生の喜びや楽しみというものを、自分の手で、奪ってしまっていたということになります。
1日は24時間しかないのに、本当に、そんな夢のような時間のゆとりを、手に入れることができるのでしょうか・・。
この問いに対して、苫米地英人さんは、こう断言します。
"1日24時間の牢獄"を突破する鍵を、すでにあなたはもっています。
その存在に気付いていないだけです。
本書の中で私がお教えするトレーニングを実践していただければ、あなたは時間を自由に操る鍵を手にすることができ、1日の時間を数倍、数十倍、数百倍に拡張させることができるのです。
本書において、苫米地英人さんは、そんな「時間を自由に操る鍵」を手に入れるためのトレーニング方法として、以下の三つを挙げています。
- クロックサイクルを上げる
- 並列度を上げる
- グレインサイズを上げる
「クロックサイクル」とは、ひとつのタスクに対して、どれだけ速く処理できるかのものさしのこと。
例えば、オーディオブックをアイポッドで聞いたとして、それを普通の速度で聞く場合と、2倍速にして聞く場合では、後者のほうがクロックサイクルが2倍早いということになります。
つまり、同じ時間で2倍オーディオブックを聞けるというわけです。
もちろん、3倍速、4倍速とスピードをさらに上げることで、クロックサイクルは3倍、4倍と上がっていきます。
次に、「並列度」とは、同時に処理できるタスク数のこと。
並列度が高ければ、同時に処理できるタスクの数が増え、システム全体としてのタスク処理のスピードが上がることを意味します。
例えば、右手でパソコンを打ちながら左手でノートを書いたり、二冊、三冊の本を同時に読んでいくといったことです。
最後に、「グレインサイズを上げる」とは、1回のアクションで処理できる情報量を増やすこと。
苫米地さんがよく言う「抽象度を上げる」と同じ意味です。
私はこの本を読む前から、「クロックサイクルを上げる」というトレーニングは実践していて、オーディオブックやCDセミナーなどの音声は、すべて話速変換ソフトを使って2〜4倍速(モノによってスピードを変えています)に変換し、アイポッドで聞いています。
最初は速すぎて何を言っているのかわかりませんでしたが、最近は脳が高速音声に慣れて、3倍速くらいでも話が理解できるようになりました。
そして、この本を読んでからやってみたのが「並列度を上げる」ということ。
仕事場で、可能な限り二つの動作を同時にやるようにしていますが、実際これはかなり難しいです。ってか、できません・・。
でも、これもきっと"慣れ"。根気良く続けていれば、脳が情報を並列的に処理することを覚えてくれるはずです。
面白いのは、こうやって時間を短縮していこうという意識があると、いろんな「可能性」が見つかることです。
私は今まで自宅で本を読むときは、集中できるようにまわりをなるべく静かな環境にするように気を配っていたのだけれど、でも、本を集中して読みながら、同時にオーディオブックを集中して聞くことだって、できるんじゃないか?って、思えたこと。
実際にやってみたら、やっぱりうまくいかないんだけれど(笑)、でも、これは、私の脳が二つの情報を同時に処理することに今はまだ慣れていないだけであって、潜在的な能力としては、本に集中しながら同時にオーディオブックを楽しむことだって、きっとできるはずだ。って、今は思っています。
時間を短縮できるまで時間はかかりそうですが(←ややこしい・・。)、今はこのぎこちなさを楽しみながら、継続してトレーニングしていくつもりです。
以前にジーニアスコード集中講座に行ったときも思ったのですが、私は、まだ自分の脳が秘めているとてつもないポテンシャルを、全然使ってないんだな〜って、この本を読んで、改めて思い知らされました。
苫米地英人さんの本の良さは、いつも、自分の可能性の幅、限界の幅を、どんどん広くしてくれるところにあるんですよね。
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