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2009年04月27日

「戦わない経営」 浜口隆則 著 かんき出版




 この前実家に帰ったとき、兄の部屋にこの本が置いてありました。

 兄は以前、起業して、失敗して、借金を抱えて、今はサラリーマンをしています。

 借金は無事、完済しました。

 そして、もう一度起業するために、今準備をすすめています。

 兄の口癖。「おれはサラリーマンをやる気はさらさらない。」

 そんな兄が誇らしくもあり、心配でもありました。

 ・・でも、兄から借りたこの本を読み終わったとき、その「心配」はなくなったように感じます。

 この本を読んだ兄は、次は、「戦わない経営」を、考えているはずだから・・。


 経営=戦い
 競争は善である。

 ・・・そんな図式が、私たちの頭の中に刷り込まれています。

 もちろん私も、信じて疑っていませんでした。

 このことに関して、著者の浜口隆則さんは、以下のように述べています。

 誰も戦いたくないのに、戦ってる。戦いをやめられなくなっている。
 経営と戦いの結びつきは、想像以上に強い。普通に経営をしていると、戦いこそが日常。
 お客さんと戦い、競合他社と戦い、チームの仲間同士で戦い、協力業者と戦い、お金と戦い、時間と戦い、世の中の動きと戦い、そして、自分自身と戦っている。
 こんなに戦っていて、幸せになれるはずがない。
 この戦いの一つ一つをなくすこと、それが「戦わない経営」が目指す姿。


 
 ・・こんなキレイゴトで会社の経営ができるか!?と思われる方もいらっしゃるでしょう。

 私は「経営」というものをしたことがないので、口を挟む立場にはありませんが、でも、私は信じたい。

 「戦わない経営」は、可能である。と・・。


 ・・しかし、とりあえず起業して、ただ「戦わない」だけでは、一瞬にして会社は立ち行かなくなります。
 大切なのは、「いかにして戦わないようにするか」ということ。

 では、具体的にどのようにして「戦わない」ようにするのか?
 
 本書によれば、それは、「競合する相手のいない場所に旗を立てる」ということなのだそうです。
 ・・つまり、「ポジショニング」こそが、「戦わない」ために一番重要な要素だったのです。


 なんだ、そんなことか・・。その「ポジショニング」が分からないからみんな苦労してるんだ。という声が聞こえてきそうです。

 でも、この本は、ただの精神論や、どこかから聞いてきた話を寄せ集めただけの本とは、まったく一線を画しています。

 それは、戦わなくてよい「真っ白な場所」を見つけるために必要な方法であるポジショニングマップというものの書き方が、具体的に、非常に分かりやすく書かれている点です。

 この本に紹介されている例で言うと、たとえば、スターバックスのポジショニングマップを見てみると、コーヒーショップという非常に競争の激しい(ように見える)業態でありながら、ほとんど競争がない場所に、実にうまく自分の身を置いているということが、図上でハッキリと示されているのです。

 スターバックスは、競合他社のひしめく業態に身を置いていながら、実は、ほとんど「戦わなくてよい」から、勝っていた・・。

 
 真に幸せな経営とは、「戦いに勝つこと」ではなく、「不戦勝」なのだということ。

 
 私は、競争があるから経営の質も上がり、切磋琢磨し、それがひいては消費者の利益、利便性につながっているという側面があることは否定しませんし、むしろどんどんやるべきだと思っています。

 しかし、これは「強者同士が競争する」ことを前提に、私は同意します。

 私の兄のような、コネもない、お金もない、小さな一個人が、起業して成功していくためには、「真っ白な場所」に旗を立てるしかない。

 
 会社に勤めていて、同期と出世を争って、競争して、戦って、戦って、勝ったとしても、その上に行けば、その上の人たち同士との競争が、戦いが、待っているだけ。

 その競争、戦いで勝ち残れるのは、最後まで勝った、たった一人。

 
 「競争しない」なんて、甘っちょろい考えかもしれません。
 「戦わない経営」なんて、時代が早すぎるのかもしれません。
 でも、これが、本当に私たちが目指すべき「幸せのゴール」なのでしょうか・・?

 
 この本が私に教えてくれたこと。
 「たとえ勝っても、競争の先に、戦いの先に、真の幸せはない。」


 たとえ、どんな会社に勤めていようと、どんな業種で起業しようと、「戦わないですむ方法」は、きっとある。

 「真っ白い場所」は、必ずある。

 そこは、きっと、「自分らしさ」が、最高に光り輝く場所。


 私も、今の会社で、自分らしさが最高に輝ける「真っ白な場所」を、探していこうと思っています。 


 ・・浜口隆則さんの言葉。

 自分らしくありたい。誰もがそう思ってる。
 でも、誰もが自分らしく生きれるわけじゃない。
 それは、自分らしさがないからじゃない。自分らしさを発揮できる場所がないだけ。
 自分は世界にたった一人だけ。絶対に、自分らしさはある。
 
 ビジネスのポジショニングを一生懸命に考えていて、気づいた大切なこと。
 それは、自分のポジショニング。

 自分のポジショニングを考えていくと、自分らしさを肯定できるようになる。
 自分らしさが武器になる。

 それって、サイコー。



 
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posted by ビジネス太郎 | Comment(0) | 成功法則

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