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2009年07月24日

「脳を活かす生活術」茂木健一郎 著 PHP



脳を活かす生活術

脳を活かす生活術

  • 作者: 茂木 健一郎
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2009/02/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




 脳トレ系の本ではありません。

 この本は、例えて言うなら、「脳」というものをたたき台とした、生き方のレシピ。

 この本で興味深く読んだのは、「脳の中で起こしたバブルの数だけ賢くなれる」という項目。

 そこで語られている、夏目漱石が英国留学中に体験したエピソードについての記述が、私にとって非常に印象的で、そして深く考えさせられた部分でした。

 
 明治の文豪・夏目漱石は、英国留学中、「夏目狂す」という噂が立ったほどに追いつめられたそうです。

 日本の将来を担って英文学を精査するという使命、実際に大英帝国を目の当たりにしたときの驚愕、それを日本の時局に鑑みた際の諦念・・。

 夏目漱石は、自分が背負っている大きな期待のプレッシャーと、日本のそれとあまりにも違いすぎる大英帝国の隆盛のすさまじさに、気が狂うほどの衝撃を受け、彼の脳はそのキャパシティーを超え、まさに、暴走=バブル状態に陥ってしまった・・。

 日本はこのままではいけないという、命の危険にも似た、あまりにも強すぎる危機感。

 その渦中の真っ只中で、事実を知った自分に、このちっぽけな自分に、一体何ができるのだろうか?という、無力感。絶望感。

 狂人一歩手前まで追い詰められた漱石が、そんなギリギリの状態の中で至った境地。


 ・・「自己本位」の確立。


 英国のモノマネでもなく、現在の日本に安住するのでもなく、全く新しい文学というものを打ち立てる。

 両極端を知った者だからこそ、気が狂う一歩手前まで追い詰められた漱石だからこそ、突き抜けた、「自己本位」という境地・・。


 ひょっとしたら、脳は、”バブル”を自らに引き起こすことによって、その潜在能力の限界を超えようとしている・・つまり、「進化」しようとしている・・のでしょうか?


 茂木健一郎さんの言葉。

 人生というのは限りない往復運動です。一度は感染してみないといけない。そうしてそこから戻って来ればいいのです。あなた自身の「バブル力」に目覚めてください。


 人生は限りない往復運動。振り子のように、右へ、左へと、揺れ動く。

 あるとき、強く片方に大きく揺れる。=バブルが起きる。

 そして、その揺れが限界に達した瞬間、凄まじい勢いで、振り子は逆に大きく揺れ戻る。

 そして、その後、左右に揺れを繰り返しながら、最後は、真ん中に止まる。
 ”原点”に戻って来るのだ。

 しかし、揺れる前の振り子と、両極端を知り、原点に戻ってきた振り子。
 同じゼロポイントにいる振り子は、同じように見えて、全く違う。

 最後は、結局、ゼロポイントにいる。

 ・・でも、違う。


 おそらく、そのとき、初めて脳は、”知った”のだ。

 自分がゼロポイントにいる「意味」を・・。


 「脳」は、いや、「人」は、片方に大きく振れて、学んでいくのではない。

 きっと、両極端を知り、そして、ゼロポイントに戻ってきたときに初めて、「進化の壁」を、突き破っていくのだ。


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posted by ビジネス太郎 | Comment(0) | 教養・知識

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